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ブラームスハウス

ブラームスが好きだ。
先日バーデンバーデンにて、ブラームスが住んでいた家を訪問した。
日曜の開館時間が限られており、コンサート後(閉館間際)にダメもとで電話すると、
「ベルリンフィルの方ですか。」と聞かれる。
「残念ながら…(笑)。今、ベルリンフィルのコンサートを聴いたところですが。」
一般拝観は間もなく終わるが、午後からのグループツアーに来てもよい、との事で拝観できることに!!
確認してみるものである。

ブラームスを愛してやまないのであろう、初老の女性が案内してくれた。
1833年に彼が生まれた、ハンブルクの生家は第二次世界大戦で燃え、ウィーンの家も残されてはいない。1963年に売られかけたこの家は、現存する唯一の彼の住居で、地元の人を中心とする団体によって博物館として大切に保存され、一部が公開されている。入場料は3ユーロ。この貴重な建物を守るためには、もちろんお金と意思が必要で、団体は常に会員を募集している。

1863年この地に家を買った14歳年上のクララを追って、すぐそばに家を見つけた32歳のブラームス。彼は2階にある小さな2部屋とキッチンを間借りし、1865-1874年の春夏を過ごした。
ここで交響曲第1番や2番、チェロソナタ第1番を書きあげ、ドイツレクイエムを仕上げた。
彼自身が使っていたストーブや好んだ青い壁、窓と床はそのまま。じーんと来る(涙)
今はオリジナルさえ残っていないが、小さなアプライトピアノを借りていたそうだ。
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クララが10年間住んでいた家も残っている。レリーフがかかり外から見ることができるが、今は一般住居で内部の見学は出来ない。とてもきれいに手入れされた、大きな家。当時、3台のグランドピアノを所有し、シューマンの死後、8人の子供のうち(10年間ずっとではないが)7人と一緒に住んでいたそう。
子育てしながら超多忙な演奏活動をこなし、(…でも一体どうやって??)非常に大変だったようだ。
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バーデンバーデンという街自体、第二次世界大戦の被害が少なく古い建物が多く残っていて美しい。
クララが住んだ家の前に流れる川を見つめながら、クララとブラームスが生きていた150年前を想像し、ものを残すことの大切さに気付いた。

by pianokammer | 2015-04-20 06:03 | 講師の独り言